卓話当番の鈴木です。本日は「日本人と中国人」について話しをしてみたいと思います。
私の会社では5年ほど前から研修生制度を利用して中国人の方を労働力として活用しております。「人手が足りない、中国人と商売をしたい、中国へ進出したい」等と考えておられる方がありましたら、先ず「中国人とはどんな人」ということを知ってからでないと事がうまく進まない。この辺について少しお話をしてみたいと思います。
実は、最初3人の中国人が私の会社に来ました。お金も無いことから、先ずは鍋と炊飯器を一つ用意するように3人に話をしました。1ヶ月程して、ふと見ると炊飯器が3つ並んでいるのです。何故だろうと尋ねましたら、食事の用意は全部自分がするのだそうです。日本人なら一つの炊飯器を買ってきて、担当を決め順番に食事の用意をするのでしょうが、ここが違うところであります。「自分の食事は自分で作る」という考えのようであります。
中国に行った時にも感じましたが、道を歩いていて相手とすれ違う時には、日本人ならお互いに気遣って避けるのでしょうが、中国人は避けない。また道路を横断する場合などでも車線の上で平気で待っている。「自分の道は自分が真っ直ぐ歩いて行ければよい」というような感覚のようであります。
少し話しが長くなりました。本日はゲストスピーカーとして、ARMS株式会社の濱島正好様をお迎えしております。演題にもありますように、日本人と中国人の違いや中国人の本質的なものを紹介していただけるものと思っております。それでは、よろしくお願いします。
●濱島正好 様
ご紹介いただきました濱島でございます。実は、私は鈴木社長の後輩でありまして、「先輩の言うことは何でも聞かないといけない」と学校で教わってきました。鈴木先輩からのご依頼により本日お招きをいただきましたこと、光栄に思っております。
さて本日は、幾つかの資料を用意してまいりました。この辺りから話を進めさせていただきたいと思います。先ず初めに在住外国人の状況でありますが、‘80年当時には全国で78万人であつたものが、’06年には208万人と約2.7倍、また愛知県でも同じく6万人が20万人と3.3倍に増加しております。国籍別をみてみますと、全国では韓国(朝鮮)、中国、ブラジルの順でありますが、愛知県ではブラジル、韓国(朝鮮)、中国となっております。
また外国人を雇用している事業所数につきましても、最近の資料(愛知県)では‘02には1,741社であったものが’06には2,396
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 社と4年で655社増加、外国人労働者数も同じく‘02の33,510人から’06には61,121人と倍増しております。このように外国人労働者が急増しているわけでありますが、ここでちょっとドキッとする話をしてみたいと思います。それは、この豊田市周辺での出来事でありますが、ある会社が100人の外国人労働者を雇用しました。全員 派遣社員でありますが、パスポートや外国人登録証のコピー等をとって採用したのですが、実はその内70人の書類が偽造であったということであります。ここまできますと「知らなかった」では済まされません。使用者責任が問われる事態となるわけであります。それでは雇用する側としてはどうしたら良いのかといいますと、就業証明書を入管に行って貰ってくることであります。いま偽造の書類が大変流行っており、気を付けていただきたいと思います。
それでは時間も少なくなってきましたので本題に入りたいと思います。中国は社会主義でありますが、私から見れば日本の方がよほど社会主義であると思っています。日銀の総裁がなかなか決まらないように、日本では何を決めるにも時間がかかります。日本では社長の給与は、社員の10倍、多くても20倍でしょうが、中国では100倍とか大きな格差があります。中国では力を持った人が勝手に決めることが出来るような風潮があります。富裕な人とそうでない人、使う人と使われる人、市民層と農民、高学歴者とそうでない人など格差はますます拡大しております。
それでは逆に、中国人から見た日本人というものはどうなのでしょうか。例えば日本では、両親と家族で食事をする、風呂は混浴、子供の面倒は両親にみてもらう。中国の女性は結婚してから仕事を続ける人が多いのに対して、日本はその逆の場合が多い。礼儀についても挨拶についての常識に違いがあり、中国ではその認識が薄い。ビジネスにおいても、誤りがあれば日本人は先ず謝ります。素直に謝った方が評価されたりもします。「過ちを素直に認めることは日本人の誇るべき美学」と思います。日本の会社の基本とする報告・連絡・相談は、中国人は苦手であります。中国人にとって、「上司への報告は常に何らかのフィードバックがあるもの」という意識。賞賛や評価など自分にプラスとして跳ね返ってこなければ報告しないのです。
「物静かな日本人」に対して「カッカしやすい中国人」、「鎮静」を好む日本人に対して「興奮」を好む、「わさび」が好きな日本人に対して「唐辛子」が好き。確かに、そんな対比のできそうな両国民性は、香辛料の好みにまで及んでいるということなのでありましょうか。ご静聴ありがとうございました。 |