●水と緑は、まちを快適にする存在
都市の緑は住環境の快適化(ヒートアイランド効果の抑制、防音、大気の浄化など)災害の影響の緩和(主に樹木の効果で延焼の阻止、家屋倒壊の防止など)、住民の精神安定・情操培養効果(ストレスの緩和など)などの多面的な効用を持っている。豊田市の中心部では1980年の時点で、南北に走る国道248号線沿いを中心にヒートアイランド現象か確認されている。この現象は、その後約20年で、市の南西部台地上に続く地域、南部さらに矢作川左岸地域に拡大した。これは、高層建築物が増えたことや、周辺地域で宅地と工場用地の開発が進んだためだと考えられる。加えて、この地区のように盆地地形の底にある街では、日中気温が上がりやすく、ヒートアイランドの効果が一層強くなるとともに、空気が汚れやすく、拡散しにくくなる。川の水面や川辺と市街地の緑は、気化熱によって急激な気温の上昇を抑える。緑はさらに、大気汚染物質を吸着して空気を浄化する。大きな樹木であればアスファルトの路面に木陰を落とすことによっても、気温の上昇を抑制する。・・・・・ |
郷土種による緑化:本来その地域にあった生き物の種類で気候や歴史、景観になじみ、今残っているまちなかの緑の連続性を高め、その健康を保ちます。
現在豊田市都心部に分布するコナラ林は、このまま手を入れなければカシ類などの常緑樹の林に移行していくと考えられる。林内の明るさや食物の多様さ、市街地における林としての快適性といった側面を考えると、落葉樹林として維持する方がいい林分も多いと考えられる。その場合には、常緑樹や竹の択伐を行う必要があるだろう。都市気候の緩和と住環境の快適化をはかるためには、孤立した自然林の間を緑でつなぐ工夫が望まれる。林で見られる植物種を緑化に用いることができればなお良い。自然の豊かな市街地の景観は、自然環境と調和した経済活動が行われていることを具現化しているのであります。
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