卓話者 浦野 政幸 君
演題 「ものづくりと新製品」
ゲストスピーカー 西川 正雄様
神奈川県職業能力開発協会理事
本日は日本の「ものづくり」をしている人たちの現状と、いかに技術を伝承し維持・向上するかという事を中心に話したいと思います。
中国は5年前は「世界の工場」でしたが2,3年前より「世界の市場」と言われるようになりました。しかし、それも変化しています。東アジアが世界の生産の拠点になりつつあるということがいえます。国務院発展センターによると消費の担い手として期待される所得階層世帯月収が大都市では6000元以上、中規模都市では4000元以上で都市部人口5億人(1,6億世帯)のうち約4400万人(165億世帯)が該当します。そのうち約2000万人(45,6%)が北京・長江・広東の主要沿岸地域に集中しています。都市部の耐久消費財の普及状況をみると、カラーテレビ、洗濯機、冷蔵庫といったものは、ほぼ全ての世帯に普及しています。今後はパソコン、ビデオや携帯電話の娯楽用耐久消費財にシフトする段階です。中国の経済成長の中で、消費の寄与度が相対的に低く、緩やかに留まる背景として、人口の約6割を占める農村部の消費の低迷、消費が拡大している都市部の中でも所得価格差が存在し、上位所得層がリードしています。家計における可処分所得に都市部と農村部に3倍以上の格差が生じているのです。
世界の製造業生産に占める東アジアの |
 
比率は中国を中心に拡大してきており「世界の工場」として大きな存在を示しています。品目別に見ると、世界のパソコンの生産比率で96.9%、エアコン90%超、携帯電話78,3%、半導体66.6%が「メイドイン・アジア」です。アジアが「世界の生産拠点」となっているのは、製造工程におけるコストの削減や、成長する市場への参入の機会を得ることを目的として直接投資などを媒介として先進国の企業が生産機能を東アジアに構築・拡大をしてきたことにあります。日本、ニーズで中間的な部品及び材料を作り、中国、アセアンで組立て、そして、欧米に輸出する三角貿易構造が構築されています。また、事業コストもいままで中国が圧倒的に優位にありましたが、近年、ジャカルタ・マニラ等において差が縮小しております。これは中国における労働需給のミスマッチが要因と考えられます。調査によると一部都市での労働力不足、技能を持つ熟練工の不足が深刻です。労働者の上昇志向が強く転職者が多いため一定技能を持った労働者の賃金を引き上げざるをえない、また、都市周辺では労働力が確保できないため、内陸部から調達するため宿舎の整備などから上昇傾向にあるとされています。 |